2014年5月18日日曜日

チームしゃちほこ / いいくらし

「俺の藤井」っていう、知らない人が見たら意味不明な名称のイベントがあって、ってか俺も「藤井」が何者か知らないレベルなんだけど、まあ要するにももクロを擁する事務所の所属アイドルが一堂に集うイベントで、そこで(と言っても映画館でライヴビューイングを見たんだけど)この「チームしゃちほこ」を見たのがコトの始まり。

 現場の音響のせいか、音が悪くて最初なんだかよく解らなかった。でもイントロの途中で「アレ?なんだこの音」ってなった。要するに、90年代に俺が慣れ親しんだハードコアテクノのサウンドそのものだったわけだ。XLレーベル直系、って感じのサウンドに頼りないアイドルの歌。勿論TB-303(風?)のアシッド音。周囲はアイドルファンなので全然踊ってなかったんだけど、間奏で拳を挙げひとり「Aciiiiiiiiddddddd!!!!」と叫び浮きまくる俺の姿がそこにあった(立ち上がってはいなかったけどね)。

 1月のイベントから4ヶ月待って、この曲が遂にリリースされた。ちゃんとした音で聴くと、イントロは完全にD-Mobの引用であることが解る(サンプリング、そのまま使ってるのか?)。なるほど、Twitterで指摘してる人がいたけど「いいくらし」ってのは「Eくらし」って意味なのね。確かに歌詞カードにはそう表記してあるし。ShamenがE the Good(Ebeneezer Goode)と歌ったのと同じ領域に名古屋の中高生がいる。

 そう思って見ると、PVでゆらゆらしながら電車のつり革に掴まるメンバーの姿がエクスタシーキメてラリってるように見えてくるから面白い。と言ったら明らかに言い過ぎなんだけど、PVのラスト、夢から目覚めるシーンも意味深に解釈できるし、映像もサイケデリックな感じに思えてくるから、この辺はある程度、やり過ぎない程度に狙ったんじゃないかと。実際には狙って無くても狙ったと解釈した方が楽しいからそう思っておこう。

 とはいえ、特別なオリジナリティがあるでもなく、要するに単なるパスティーシュである、ってのもまた本当なわけで、今は凄く楽しいけど多分今後もの凄い勢いで飽きてしまうんだろうなあ、と言うのも容易に想像が付くのが、まあ残念と言えば残念だよね。

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