2014年4月22日火曜日

Black Sabbath / Never Say Die

  「サバスのアルバムでお勧めは」と訊かれたら、そりゃあいくら俺がアレな性格だからって流石に1stかParanoid、またはMaster of Realityあたりを挙げるのだけど、「お勧め」を取り払って「好きなアルバムは」と訊かれたらまず挙げるのがNever Say Dieだ。

 捻くれてるつもりはないんだ。俺だって、コレとTechnical Ecstacyは「聴かなくていいアルバム」扱いでもうホントに近年まで無視していた。でも、俺のこういう「ひとの評を素直に聞く」パターンは大概間違いなのね。長年Japanの初期作を聴かずにいた愚をここでも犯していたわけ。

 Rock 'n Roll Doctor(フィートの同名曲とは勿論別物)やIt's Alright(ビル・ウォードが出しゃばって歌う曲)を収録したTechnical Ecstacyも良いのだけど、俺がガツンと来たのはオジーが参加した最終作、Never Say Dieの方だった。

 なんていうかな、ポップなんだよね。この軽さは、確かにサバスのファンには歓迎すべき物じゃないのかも知れないけど、俺は特に「○○らしさ」なんてものを求めて音楽聴かないから。俺の耳に入った物を俺が気にいればソレがよい音楽なのね。で、このアルバムはそういう作品だった。サバスらしくはないんだけどさ、実はさっき気付いたんだけど、何処かQuoっぽいのかな、って思った。ハードロックなんだけどあんまり重くなくて、ポップで、親しみやすい。

 タイトル曲やJohnny Blade、Swinging the Chain(またしてもビル・ウォードが出しゃばって歌う曲)あたりが好きなんだけど、一番大好きで、ってかサバスの全楽曲中でもChildren of the Graveと並ぶくらい好きなのがHard Roadだ。

 タイトルはたまたまパープルっぽいケドそれこそQuoっぽいポップでハードなブギーで。メロディが良いんだよね。で、いい意味で曲が無駄に長い(笑)たいしたこと演ってないクセに長い。普通はコレを「冗長」って言うんだけど、ってか、多分俺以外はコレを冗長って呼ぶんだけどさ(笑)いや、俺はなんか、嬉しいんだよねー。延々この曲に浸っていられる喜びを感じる。

 で、サバスにはもう一枚「お勧めは出来ないけど愛おしいアルバム」ってのがあるんだけど、それは別途紹介しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿